WISS2023参加備忘録

2023-12-24T07:48:16.839Z

参加してから時間が空いてしまったが,11/29 - 12/1の間開催されたWISS2023に参加してきた.
開催場所は山梨県の八ヶ岳で,関西から向かおうとすると新幹線で名古屋まで出たあと,特急を2本乗り継がなければならず,なかなか大変な道中だった.
B4の後輩も発表があったため一緒に電車で向かったが,特急「しなの」の揺れがヤバく,会場に着くころには2人ともしおしおになってしまった.

会場のRoyal Hotel 八ヶ岳は綺麗な会場で,快適な環境で発表を聞くことができた.発表はハードウェアを使ったものからインタフェース系のものまで幅広く,また国際学会・国際論文誌採択論文発表ではトップカンファレンスやトップジャーナルに採録された研究の発表の多くを日本語で聞くことができ,貴重だった.
個人的には東大の鳴海紘也先生の発表「Inkjet 4D Print: Self-folding Tessellated Origami Objects by Inkjet UV Printing」が印象的だった.
UVプリンタで印刷したシートに,印刷後熱を加えると変形しあらかじめデザインしていた造形になる,というもので鳴海先生ご自身もUVプリンタで印刷した帽子を被って発表されていた.
デジタルファブリケーションに関する研究をあまり知らなかったし,自分もプログラムでデザインした幾何学的なものを物質的なものに落とし込むことには興味があるので,深掘りしてみようと思う.
自分は「プログラミング初学者の課題解決方針の立案能力を高める選択肢タップ式学習支援システム」というタイトルで初学者のためのプログラミング学習アプリケーションについて発表した.
議論枠という形で採録されたので,質疑では厳しい指摘をされるかと思ったがそんなことはなく,システムの詳細や応用について議論することができた.
WISSはデモ・ポスター発表のセッションがあり,パラレルに複数の研究のデモを行う時間があるのだが,エンタメ性の高いデモが多く刺激的だった.

1,2日目の夜に行われたナイトセッションは,会場での懇親会だけでなく持ち込み企画があり,イグノーベル賞受賞者の公演からお酒やゲーム等に関するプレゼンまで様々だった.
ここでHackforPlayを作った寺本さんに声をかけていただき,プログラミング教育や教育における生成AIについての議論をすることができ,かなり嬉しかった.

運営の方が良い研究発表の場所を作るために努力されていることが伝わってきて非常に良い会議だと思ったので,今後機会があればまた参加したいし,後輩にも積極的に参加していって欲しいと思う.

帰路の駅で食べた鹿そばがしみた.